[警察小説メモ] 警察署

都道府県の中をさらに細かく分けた地域についてその治安と事件・事故に対応する警察機関となります。(企業で例えるなら支店)。警察署のトップである署長とそれを補佐する副署長の指揮の下、管轄地域の治安を守りながら事案に対応しています。

  • 署長と副署長について
    • 警察署のありとあらゆる業務管理をする都合から、人事上の配慮として署長と副署長の専門は分ける習わしだそうです
      • 署長が刑事畑の出身であれば副署長は刑事畑以外(交通畑等)の警察官にする等
    • 決裁のイメージ
      • 署長「分かった、頑張ってくれ、頼むぞ」
        • 最後は俺が責任を取るから好きにやってくれというおおらかなイメージ
        • 逆に官僚的な署長は嫌われるそうです
      • 副署長「何だこれ。内容がなっちゃいない。ここについてツッコまれたらどうするんだ!? やり直し!」
        • 3回ぐらいダメ出しの書類突き返しをしてようやく署長に決裁を上げる、きつい官僚的なポジション
        • 事務処理能力の低い副署長は評価が下がるそうです

小~中規模の警察署の一般的な組織構成は以下の通りです。

  • 署長
    • 副署長
      • 警務課
        • 留置管理係
      • 会計課
      • 生活安全課
      • 地域課
        • 交番・駐在所
        • 自動車警ら班
      • 刑事課
      • 交通課
      • 警備課

中~大規模な警察署の場合は刑事課ではなく刑事一課・二課のように課が分かれている場合もあります。そのように分かれている場合はそれを統括する「刑事官」がそれぞれの課長の上に存在しています。(刑事課の下に刑事一課・二課がある場合、刑事一課の課長、刑事二課の課長の上に、それらを統括する形で刑事官がいます。(交通課なら交通官、地域課なら地域官、○○官の階級は警視))

外観

千葉東警察署

千葉県警察ホームページ「千葉東警察署」より引用、URL、2023年9月15日閲覧

市町村であれば役所や消防署の近くに建てられています。敷地内に単独で建てられていて、だいたい4~5階程度の高さを持っています。来客用の駐車場とは別にパトカーや捜査車両が停められている駐車場があり、場合によっては警察署の裏に独身寮や官舎が建てられているケースもあります。

署長

警察署のトップです。小規模な警察署であれば警視が、中規模~大規模なら警視正が着任します。ノンキャリアの警察官は署長になることを警察官人生のゴールと考えている人が少なくないそうです。

  • 警察署長に着任する警察官は監察の厳しいチェックを受けているそうです
    • 人事一課監察係によって署長候補となってから最低1年以上の行動確認が極秘裏に行われるそうです
      • 尾行・張り込み等
      • この行動確認によって風評が裏付けられ、その段階で失脚する署長候補もいるそうです
      • これが「魔の1年」と呼ばれているとか
    • 警察署長になってからも、その動向は常に警察署の警務課と警視庁警務部人事一課監察係への報告事項になっています
      • 様々な利害関係者や敵対勢力が警察署長を籠絡しようと手ぐすね引いているため
        • その誘惑に負ける署長も多いようです
        • 警察署長や警視庁本部の所属長クラスでも不倫問題や金銭トラブル等の不祥事は珍しくありません
        • それぞれの立場上から公表されることは多くはなく、結果として「意外な左遷人事」によって分かることが多い(とはいえ普通に報道されてはいます)
    • 監察係がその動向を細かくチェックするのは「警察署のトップに何かあってはならない」という建前ですが、実際は組織防衛のためにやっています

副署長

警察署のナンバー2で階級は警視です。警察署の運営・管理業務の実務を担っています。

警察署にて記者会見が行われる場合は広報担当にもなります。

警務課

対外的な業務としては受付と採用案内、内部業務としては福利厚生、健康管理、留置管理を担っています。そのためあまり現場での勤務はありません。ほぼデスクワークとなっています。また、警察署長の指示は警務課を通って発信されるそうです。

具体的な業務は以下の通りです。

  • 業務
    • 受付
      • 警察署を訪れる市民の受付(おおよそ平日の9時~16時ぐらい)
      • 警察署にかかってくる電話の対応
    • 人事
      • 異動の手続き
      • 警察学校を卒業し卒配された初任科生の世話
      • 採用活動
    • 装備品管理
      • 警棒・手錠・拳銃などの装備品管理(定期交換・破損時の対応)
    • 被服管理
      • 制服の管理(サイズの変更・廃棄等の手続き等)
    • 車両管理
      • 捜査車両の管理(タイヤ交換・定期点検等)
    • 勤務管理
      • 職員の勤怠管理(適正な休日/有給取得)
    • 保険手続き
      • 警察独自の様々な保険への加入・解約の手続き
    • 給料
      • 給料、年末調整等の経理
    • 署長の運転手
      • 警察署長の外出時における運転手
    • 留置管理
      • 身柄拘束され留置場に拘留された被疑者の管理・警備
      • 以前は刑事課が留置場を管理していたそうですが、捜査員が24時間昼夜を問わず被疑者を取調べる等の問題(辛いためやってもいない犯罪を自白する等)が起きていたため、警務課が留置場を管理するよう切り離されました
      • 捜査員が被疑者の取調べをするさいは警務課を通すようになったため、適切な取調べが行えるよう改善されたという経緯があります

人事に関係する部署であることから警察署に所属する警察官の監視も行い、規律違反行為につながりかねない情報を記録し署長に報告しているそうです。(警視庁の場合、監視の基準は警視庁警察職員服務規程

なお警察署における警務課長の順位としては、署長、副署長に次ぐ3位となります。

留置管理係

留置場を管理し身柄拘束している被疑者を監視しながら、事故防止(自殺、留置人同士のトラブル等)、厳正な勤務を行います。(決められたことを決められた通りに)

留置担当官だからか、通称「担当さん」と呼ばれています。

  • 留置担当係について
    • 留置担当係は刑事への登竜門と言われています
      • 刑事を志望すると留置担当係へ署内異動となり、留置担当官として犯罪者の扱いに慣れさせられるそうです
        • ちなみに「看守」は刑務所の刑務官を指します
      • やることが決まっているため睡魔との闘いになるそうです
        • 居眠りしたら即始末書
        • 始末書が2~3枚溜まってしまうと刑事への道は閉ざされてしまうようです
      • 15分に1回巡回する
    • 他には体を壊したりして現場に出られなくなったベテランの警察官等も配属されるようです

会計課

落し物や拾い物の取扱い、警察署・交番等の維持管理等を行います。

生活安全課

少年の非行防止、特殊詐欺やサイバー犯罪、ストーカーや虐待、DV等の人身安全関連事案の対応等、「街で起きる犯罪のうち刑事課が扱わない」事件・事案を担当します。

また風俗営業や警備業、古物業、銃砲刀剣類等の許可や営業手続も担当しています。

癒着

査察等で立ち入る関係上、風俗店との関係が強くなることもあって店側が警察官を取り込もうと、例えばタダプレー(無料でのサービス)を受けてそれにハマってしまい店側に取り込まれてしまうケースがあるそうです。(同じことが暴力団を相手にしている刑事にもあることだそうです)

癒着が発覚して懲戒免職になり、そのまま風俗店(とバックにいる暴力団などの組織)の用心棒になってしまう元警察官もいるようです。

刑事課

殺人や強盗、誘拐、放火等の強行犯、窃盗、詐欺、横領、汚職等の知能犯、暴力団、覚醒剤や麻薬等の薬物犯等を担当します。

刑事課長の階級は警部以上で、刑事畑の警察官が着任します。

鑑識係

小さな警察署だと係員が1~2名しかいない場合もあります。全ての鑑識作業をその人数でこなすことは難しいため、刑事課の他の係員も鑑識活動をすることがあります。

  • 鑑識活動について
    • 鑑識には初級・中級・上級の資格があり、初級は警察学校の初任教養で必ず取得します
      • そのため鑑識係員でなくともある程度の鑑識活動は可能
      • 上級資格を取得すれば鑑識係や本部鑑識課への登用への道に繋がることもあるそうです

地域課

いわゆる「交番のお巡りさん」が所属している部署です。交番で立番をしながら拾得物の届出受理や相談を受け、パトロールをしながら職務質問をして犯罪を未然に防いだり違法行為を見つけ出して検挙しています。

また自分が担当となった受持区にある家庭を訪問する巡回連絡や、交通の取り締まりも行っています。

110番通報を受理した通信指令部からの指令を受けて現場へと臨場し、被疑者の確保や現場の保全、目撃者の確保をするのも地域課の警察官となります。

交番

交番とは、都道府県の中をさらに細かく分けて管轄する警察署の中をさらに細かく分けて治安維持のために設置する詰め所の呼称です。主に都市部・市街地に置かれています。勤務しているのは警察署の地域課に所属する警察官です。

  • メモ
    • 日本全国で約6,300軒ある
    • かつては「派出所」と呼ばれていたものの、1994年から交番が正式名称になった

外観

京成千葉中央駅前交番

千葉県警察ホームページ「京成千葉中央駅前交番」より引用、URL、2023年9月15日閲覧

浜野駅前交番

千葉県警察ホームページ「浜野駅前交番」より引用、URL、2023年9月15日閲覧

千葉駅前交番

千葉県警察ホームページ「千葉駅前交番」より引用、URL、2023年9月15日閲覧

1~2階建てでデザイン性が省かれた小さな建物が多いものの、地域に密着したような(上記の千葉駅前交番のような)親しみやすかったり面白いデザインになっていることもあります。ビルの1階にあったり、民家を改装したような建物もあります。

  • 幹部交番(地区交番、広域交番)について
    • 財政事情や人員配置、警察署の統廃合の関係で警察署が増設できない場合に、通常より人員や対応業務の大きな「大規模な交番」として設置している交番を指します(その場合、交番所長は通常は警部補であるものの警部や警視が着任しています)
      • 例:一宮幹部交番
      • 警察署は留置場や地域課・警務課等の部署、署長・副署長の設置が法令で定められているため、簡単に増やせないことが背景にあるようです
    • 規模が大きいため運転免許の更新手続きや車庫証明の申請等が行えることがあります

平均的な2部屋2階建てであれば床面積は40平方メートル前後で、正面上部には金色の日章とその下に警察署・交番名のプレートがあり、横開きのドアと窓から中が覗けるようになっています。

期間中であれば「全国交通安全運動実施中」等の懸垂幕がドアに掛けられていたり、また壁や掲示板には交通安全や指名手配のポスターが複数掲示されていたりします。

組織構成

交番は警察署の出張所という扱いであり、そこで勤務している警察官も通常はその警察署の地域課に所属する警察官になります。

交番所長(警部補)と警察官2名(巡査~巡査部長)の3名が交番に詰めています。勤務は3交代であるため、1つの交番に3名×3チームの合計9名が勤務していることになります。(警視庁の場合は4交代)

  • 交番所長が警部や警視の場合は上述の「幹部交番」や「警部交番」になります

施設

上図は交番内部の一例です。

入ってすぐのところは見張り所と呼ばれているエリアがあって、机とパイプ椅子/カウンターが置かれていて、そこで来訪者への応対ができるようになっています。カウンターで仕切られている場合はその奥に椅子が、その壁にはキャビネットや書類棚が収められていて、ファイル等がブックエンドに挟まれて整理されていたりします。

机の上には警察電話が置かれていて、警察官がいなくてもここから110番通報ができるようになっています。テーブルの上には防犯に関するチラシが積んであったり、ビニールのテーブルクロスの下に近郊の地図や主要な施設の電話番号の一覧などが挟まれていたりします。

見張り所の奥にはドアで仕切られた待機室があり、そこでは事務処理をするための机と椅子に勤務員用のロッカーが並んでいて、コンロとシンクのあるキッチンに冷蔵庫、電子レンジ、ポット等が置かれています。

2階には休憩室があって、押入れに収められている布団や枕等の寝具を出して休めるようになっています。

  • 外から見える部分についてはここに具体的な物品等が書かれていて参考になります

移動交番

移動交番車

千葉県警察ホームページ「移動交番車の活動」より引用、URL、2020年6月11日閲覧

警察署や交番から遠い地域にある事件・事故の多発地域や公園(海水浴場等も含む)、商業施設等、人出の多い場所では、交番機能を補完するために日時を限定した移動交番が設置されることがあります。

ワンボックス車を改造したタイプで警視庁/道府県警察によってデザインは異なります。

  • 移動交番車
    • 上部が白、下部が黒に塗られたワンボックスカーやマイクロバスのタイプ
    • 左側には車両用ロール式テントがあって、それを引き出して陽を遮りながら折りたたみ椅子とテーブルで簡易的な交番のカウンターを作って市民の相談の受け付けたりできるようになっています
    • ワンボックスカーの場合だとパトランプ以外に電光掲示板もあって、文字によって情報発信しています
    • AED(自動体外式除細動器)も搭載されていて、一時救命処置が行えるようになっています

臨時交番

危険なデモや活動、または観光客の急増等が予想される場所において期間限定で設置される交番が臨時交番です。

  • 設置例(和歌山県太地町)
    • 和歌山県太地町では9月から始まるイルカ追い込み漁に反対する反捕鯨団体等の違法な活動を監視するため、和歌山県太地町畠尻湾前に臨時交番が置かれたケースがありました
      • イルカ追い込み漁は、漁師たちが船で網等を使ってイルカを狭い入り江や浜辺に追い込んで捕獲する漁法で観光名物になっていましたが、反捕鯨団体が網の切断・漁場に侵入しての妨害・モニュメントの破壊・漁師との小競り合い等を起こして大きなトラブルになっていました
    • 9月~翌年3月まで24時間常駐していたようです

駐在所

千葉県警察木更津警察署波岡駐在所

千葉県警察ホームページ「波岡駐在所」より引用、URL、2020年5月23日閲覧

駐在所は交番と同じ役割を持つものの山間部や孤島等の人口過疎地域や郊外に置かれていて、複数名の警察官が交代で勤務に就く交番とは異なり警察官1名が家族とともに住み込みで勤務しているものとなります。

建物についてはまちまちですが、その多くは2階建てや平屋の住宅に簡単な応対ができる4~6畳ぐらいのスペースが併設されていて、そこではテーブルやパイプ椅子があって市民の相談ができるようになっています。

  • 駐在所について
    • 日本全国で約6,300軒あります
    • 交番勤務の場合はまず所属する警察署に出勤してから配属された交番に向かって業務を開始しますが、駐在所は住み込みなので毎朝警察署へ行くことはありません
    • 言わば「1人警察」なのでそれなりに経験を積んだ真面目で優秀な警察官が配置されます
      • 住み込みなので24時間365日休みなしです
      • 妻/夫がいる場合は交番相談員のように協力してもらっていることが多いそうです
        • 月額5~10万円の「報償費」も出るようになりました
      • 官舎扱いのため家賃はなく、光熱費は住居部分のみ支払うようになっています

施設

公的施設のためかデザイン性の省かれたコンクリートむき出しの無機質な外観の建物が多い印象です。その警察署の規模によって異なると思いますが、平均的な警察署は5階建てが多いように思います。

警視庁内での序列では1位となる麹町警察署は9階建て、日本最大規模となる新宿警察署は恐らく13階建て、日本最小は警視庁小笠原警察署で署員数10名程度で2階建てのようです。

5階建てと仮定した場合、各フロアと配置されている部署・業務・設備は以下のような感じになると思います。

フロア

1階

  • 警務課(安全相談・被害相談受付)
  • 総務課/会計課(落とし物・拾得物受付)
  • 交通課(指導・規制業務、交通違反関係の受付、道路使用許可等の申請)
  • 地域課
  • 食堂
  • 署長室

1階には市民の応対を行う警務課や総務課・会計課、交通課が置かれています。署長室が1階にあるのも客人がすぐ入れるように配慮されているためだそうです。

2階

  • 生活安全課(各種許可事務(銃刀・古物・風俗営業)等の受付)
  • 刑事課
  • 交通課(交通事故捜査)
  • 取調室

2階には主に事件・事故捜査を行うセクションが集まっており同じフロアの中に取調室も用意されています。一般人はあまり訪問しないフロアであるものの、生活安全課では許認可の申請や事務があるため一般人が訪ねてくることもあります。

スチール製の事務机の上には、ノートパソコンや電話、ブックエンドに挟まれたファイルもあれば平積みされたものもあり、筆記用具等が雑然と置かれています。

部屋の中には、そんな事務机が4~6台集まって作られた島がいくつも配置されていて、共同利用しているファクスやプリンターと、壁には薄汚れたスチール製の棚が隙間なく並んでいて中にはファイルがぎっしりと詰まっています。

棚の上には賞状が飾られていて、部屋の中央にある柱には署訓が大きく張られています。

  • 署訓の例
    • 警視庁/向島警察署「誠意、忍耐、愛情」
    • 千葉県警察/成田警察署「思いやり、執行力」
    • 島根県警察/安来警察署「強く、正しく、誠実に」
    • 徳島県警察/徳島板野警察署「日進月歩、Do your best、誇りと絆」

3階

  • 留置管理課(留置場)

逃走防止等の警備上の理由も考慮されるため、大抵の警察署では2階以上のフロアに留置場が置かれています。見てきた中では3階が多い印象でした。

4階

  • 警備課
  • 小会議室

5階

  • 大会議室/講堂
  • 武道場
    • 武道場にはシャワールームがついているらしいです
    • 浴槽がある警察署はかなり珍しいとか

50~100名程度が入ることができる大会議室/講堂には、前方にホワイトボードと雛壇が置かれ、それと相対して長机とパイプ椅子がずらりと並んでいます。白いカーテンから柔らかな光が差し込んできて、ピンと張り詰めた空気感の中、正面の壁に掛けられた時計がコチコチとただ時を刻んでいる、そういう空間です。

その警察署管内で凶悪事件が発生した場合はこの大会議室/講堂に捜査本部が設置されて、警視庁/道府県警察本部や近隣の警察署からの応援がやってきて捜査員でごった返します。

武道場はフローリングの床が少し高い天井からの照明を反射していて、その上にクッション性のある柔道畳(畳マット)がいくつも敷かれています。窓には格子がついていてその上には賞状が何枚も飾られています。大きな額に入れられた道場訓の力強い筆運びの文字が場の空気を凛とさせています。

武道場は術科訓練や地域住民の銃剣道の稽古に使われたりもしますが、捜査本部設置時にはここで寝泊まりできるように布団等が用意されています。(雑魚寝になります)

  • 道場訓の例
    • 精力善用(講道館)

屋上

屋上では日常点検が行われています。

留置場

逮捕され取調べを受けている被疑者が留置場で身柄拘束されるのが原則ですが、検察に引き渡されて勾留が決定した被疑者や起訴された被告人も「代用監獄」として留置場に入れられています。

以下は留置場の全体図です。

留置場の全体図

警察庁ホームページ「警察の留置業務」より引用、URL、2023年9月17日閲覧
  • 留置場について
    • 全体図の上部から時計回りに
      • 成人男性用の居室
      • 倉庫
      • 寝具収納庫
      • 物干し場
      • 運動場
      • 女性居室
      • 少年居室
      • 留置担当官休憩室
      • 面会室
      • 留置事務室
      • 待合室
      • 診察室
    • 中央は留置担当官席
    • 成人男性用の居室が多いのは留置される性別として男性が多いため
      • 女性用・少年用の居室が少なく成人男性居室と離されているのは無用なトラブルを避けるため
    • 外への出入り口は一か所のみ

居室は定員6名ほどが収容可能な4平方メートルほどのスペースがある部屋となっていて、隣の部屋にいる留置人の様子は分からないようになっています。畳かじゅうたんが敷かれていて、トイレは周囲を壁で囲われています。

  • 居室内での過ごし方
    • 消灯しても本が読めるぐらいには明るく、自殺や自傷防止のため外から見えるようになっています
    • 掛け布団ではなく毛布が渡されます
    • 寝るときは首まで毛布を下ろすのが規則です(自殺防止のため)
    • 電球は壊されないように鉄格子でカバーされています
  • 居室の正面
    • 鉄格子の下側には目隠しとなる半透明の板がはめられています
    • その中に食器をやりとりする口(食器口)が空いています
  • その他
    • 居室は通称「房(ぼう)」とも呼ばれています
    • 重大事件の留置人は個室にさせます
      • 相部屋にさせるとそこが擬似的な「家」となってしまい、取調官がかけているプレッシャーが弱まってしまうそうです
    • 自殺・逃亡のおそれがある留置人は「特異留置人」として扱われます
      • 居室の前に椅子を置いて24時間対面監視を行います(相手が女性なら女性警察官が対面監視します)

霊安室

警察署によって異なりますが、霊安室は敷地内の一角や本棟から区切られた別室のような場所にあったりします。

短期間だけ保管される遺体はストレッチャーに乗せられたままだったり、身元不明で保管期間が長期にわたる場合は納体袋(のうたいぶくろ、ボディバッグ)に収められて奥に長いコインロッカーのような場所で低温で保管されたりします。

霊安室の中では線香が焚かれています。故人を弔う意図もあるようですが、発見まで2~3日が経過した遺体の場合は死臭がひどいためその消臭が目的でもあるようです。(臭いは髪や服にもつくため)

車両

所轄の警察署に割り当てられるパトカーは数台であり、そのほとんどは地域課や交通課が使用しています。捜査車両も限られているため、刑事課の警察官は徒歩や電車/タクシー等の公共交通機関を使うことが多いそうです。

  • メモ
    • 私物車両を使うケースもあるそうですが、捜査で使うためには借り上げ車両の手続きが必要で認められるケースは多くないようです

独身寮

パトカー

警らパトカー

千葉県警察/パトカー「パトカー」より引用、URL、2020年1月5日閲覧

交通パトカー

千葉県警察/パトカー「パトカー」より引用、URL、2020年1月5日閲覧

ミニパトカー

千葉県警察/パトカー「パトカー」より引用、URL、2020年1月5日閲覧

装備

  • 赤色灯
    • パトカー上部に設置される回転灯
  • サイレンアンプ・ストップメーター
    • サイレンアンプ
      • サイレンを鳴らす装置
    • ストップメーター
      • 速度違反車両の速度を測定・記録するための装置
      • 小型警らパトカーにはついていません
  • カーロケナビ
    • 警察専用で独自の地図ソフトによる詳細表示が可能
    • 文字や画像データのやりとりができます
    • 自車位置を本部に送信するカーロケ機能もついています
  • フットスイッチ
    • サイレンアンプの「手動」ボタンとパラレルで接続されているスイッチ
    • 踏んでいる間だけサイレンが鳴ります
  • 消火器
  • PAT
    • パトカー搭載車両検索器
    • 対象車両のナンバーや特徴についてホストコンピューターに登録されたビッグデータと瞬時に照会できます

行事

通常点検

警察官の装備品について不備・不具合がないかを確認するもので、警察署であれば署員が全員揃って一斉に行うものです。儀式的なものでもあります。

警察署の場合は月1回程度、制服を着用した全署員が屋上や講堂に集まって行います。指揮官の「手帳!」の号令とともに直立した警察官たちが制服左胸のポケットのボタンを外し、中に入れておいた警察手用を取り出して二つ折りの部分を開いて身分証の部分を提示します。

警察手帳の他にも、警棒(取り出す、伸ばす)、手錠、拳銃(構える)、警笛(実際に吹く)があります。

奈良県警察公式チャンネル「通常点検」より引用、URL、2023年9月17日閲覧

マスコミ対応

副署長が広報の窓口担当になります。

強み

警察署によってその事案・事件をよく扱うため対応力に長けている、いわゆる強みを持つところがあります。例えば山岳地帯の警察署であれば山岳における遭難の救助・捜索活動や、東京の新宿や池袋のような外国人が多く活動するところでは外国語に長けたりその文化に詳しいゆえの対応・捜査が得意だったりします。